2013年06月11日

防災・防犯まちづくり

開催にあたって

防災・防犯まちづくり『命を守るための防災活動発表会 & 防災「地産地消」展』
 

 近い将来、必ず発生すると言われている巨大地震や大津波などの大災害。これまで、被災者の皆様は決死の思いで災害から逃れ、助け合い、支え合い、分かち合って今日まで過ごされて来られました。多くの方々が手を差し伸べ、励まし合って来た軌跡を私たちは知っています。しかし、こうした懸命な社会環境の中で、その背景ではいろいろな犯罪が多発しているという影の事実もあるのです。このような社会環境から、本展が担う役割と責任は昨年よりも深まってまいりました。
 当会は、災害予防対策と言うと、自然災害に対する備えに私たちは専念してきましたが、災害後に起こるさまざまな“人災”についても、事前に学んでおくことが身を守るべきことと考え、これまでの“防災”対策という概念に“防犯”を組み入れてみようと試みた次第です。
 また、この度の催事は行政、産業、国民の交流の場であり、防災教育、危機管理の情報提供の場として命を守るための強いつながりが生まれるものと確信しております。安心・安全な環境を得るためには 正しい情報を知り、あらゆる災害時に皆それぞれの立場を越えて、手を取り合わせて協力し合える体制を構築しておくことが大切です。それには、これまで以上に一人一人が防災意識を高め、いつ起こるかわからない自然の脅威と、防犯に備えておく必要があります。
 昨年に続いて本年も、公益財団法人JR西日本あんしん社会財団のご支援により、県民交流センター・和歌山ビッグ愛で 防災・防犯まちづくり『命を守るための防災活動発表会 & 防災「地産地消」展』を開催する運びとなりました。
 そして、今回は次世代の防災リーダーを目指す和歌山大学生有志による「防災・防犯まちづくり運営委員会」のメンバーが、会場にお越し下さった皆様をご案内させていただきます。若き青年有志が、命を守る防災・減災活動に取り組む姿は清々しく、また、頼もしくもあります。地域を守る青年たちに励ましのエールをお送り下さい。
 なお、今年度は巨大災害での助け合いを深慮し、大阪府南大阪(泉南地区)の皆様にもご参加を呼びかけ、広く『みんなでつくる災害に強いまちづくり』を目指します。
 つきましては、関係各位におかれましては、何卒、本展開催の趣旨をご理解いただき、積極的なご参加を お願い申し上げます。


平成25年6月11日

特定非営利活動法人 震災から命を守る会
         理 事 長 臼 井 康 浩